敷金礼金無しのメリットとデメリットを解説!退去時に多額の請求が!?

敷金礼金無しは初期費用が少なくて済み、とても助かるけどデメリットはないの?
やはりそんな良い話はない?

と悩んでいる方

・敷金礼金無しのメリット
・敷金礼金無しのデメリット
・退去時に多額の請求が掛かるのか

について紹介します。

敷金礼金無しは物件を見極めれば全然ありです!
優良物件を探す手間は掛りますが、それ以上の魅力やメリットが多くあります。

実際の体験や不動産屋さんの情報などをまとめましたので参考にしてくださいね。

敷金礼金無しの物件があるのはなぜ?退去時に請求される?

敷金礼金が無しの物件があるのは、そうしなければ入居者が見つからない理由があるからです。
また敷金礼金が無しの場合、賃貸借契約の特約事項に「短期解約に関する違約金請求」や「クリーニング費用」などの退去時に支払わなければならない項目がある場合が多いです。

また敷金礼金無しに関わらず、入居者自身が故意や過失で汚したり破損したものはそもそも支払う義務を負っています。
その費用を契約時に預けた敷金から引かれるか、契約の解約時に支払うかの違いがあります。

詳しく見ていきましょう。
まずそもそも敷金と礼金とは何なのでしょうか。

・敷金とは「見ず知らずの入居者に対して、大家さんがトラブルが起きた際に使うための担保として預かるお金のこと」です。
通常は家賃の1~3か月分ほどの敷金が預けられます。
預り金のためトラブルがなければ退去時(部屋を出て行くとき)に返還されます。

・礼金とは「入居者が大家さんへの心づけとして渡していた習慣が礼金として残ったもの」です。

このことから分かるように大家さんから見ると、敷金は入居者とのトラブル回避のための預り金で、礼金は入居者が大家さんに対して「これから宜しくお願いします。」というお金です。
大家さん側からの重要度がお分かりになるでしょうか。

大家さんからすると礼金無しの意味するところは、入居者に対して「これから入居して頂くのにそんなものは結構ですよ。」という姿勢です。
敷金無しは、大家さんからすると「本当はリスク回避のために預かりたいけど、預かると入居者に負担が掛かり、空室が長くなるかもしれないから貰わない様にしよう。」ということです。

そのため、敷金に関しては大家さんからするとリスク回避する必要があります。
その一つが入居者が契約時に同時契約する保証会社への加入になります。
その他、入居者とのトラブルリスクの回避に向けてあれこれ大家さんが捻り出して来る気持ちがお分かりになるでしょうか。

それが、賃貸借契約の特約事項です。
契約時にトラブル回避のための敷金がない分、短期解約への違約金や退去時に費用負担が発生するなどの縛りを契約に盛り込むことが多いです。
そのため退去時に請求される金額が多くなることがあります。

ただそれは賃貸借契約に明文化されているはずなので、賃貸借契約をしっかり確認しておけば後から慌てることはありません。

不動産屋でいきなり賃貸借契約を見て考えるのが無理そうなのであれば、契約前に内容を事前確認がしたい旨を伝えても良いかもしれません。

敷金礼金無しのメリットを解説

敷金礼金無しのメリットについて紹介します。
主なメリットは以下3点です。

・初期費用が安く抑えられる
・初期費用が少なくなる分、少し高い家賃の物件も選択枠に入る
・短期入居に便利

敷金礼金無しはリスクはあるものの、場合によってはそれよりメリットが大きくなります。

少ない資金で引っ越しができる気軽さ。
物件のグレードアップが図れるメリット。
他の入用な物へ資金を回すことができます。

初期費用を抑えて引っ越しがしたい!という方には敷金礼金無しは断然おすすめです!
敷金礼金無しのメリットについて、詳細を1つずつ解説していきます。

初期費用が安く抑えられる

部屋を借りてする引っ越しは思っている以上にお金が掛かります。
その負担の多くは部屋を借りる際の敷金礼金です。

その敷金礼金が無くなるということは、大方の費用が減るということです。
敷金礼金無しを選択することで初期費用が少なくて済みます。
引っ越し最大のメリットです。

敷金礼金無しにするで多くの費用が浮き、お金の心配をすることが少なくて済みます。

初期費用が少なくなる分、少し高い家賃の物件も選択枠に入る

部屋を借りてする引っ越しでネックとなるのが、引っ越しに伴う諸々に掛かる初期費用です。
それがネックで、いろいろな理想を断念せざる得ないことも多くなってくるでしょう。

しかし敷金礼金無しなら、初期費用の負担は大きく軽減されます。
そのため、今よりももっと理想に近い物件も視野に入れることが可能になるのです。

敷金礼金無しで理想の生活に近づけます。

短期入居に便利

敷金礼金無しの物件は、初期費用の負担が減るので引っ越しが今より気軽にできます。
そのため転勤が多い方や学生などで数年単位で移動する方には良いのではないでしょうか。

引っ越しが多い方や好きな方には、初期費用が少なくて済む敷金礼金無し物件は便利です。

敷金礼金無しのデメリットを解説

敷金礼金無しのデメリットを紹介します。
敷金礼金無しのデメリットは主に以下7点です。

・家賃設定が相場より割高になっている可能性がある
・賃貸借契約の特約事項設定されている場合がある
・敬遠される要因がある物件がほとんどである
・別名目で計上されているだけのこともある
・退去時の原状回復費用は結局後から支払うことになる
・大家さんから粗末な扱いを受ける可能性もある
・同条件の住民が集まり不満が出たりトラブルになりやすいこともある

敷金礼金無しは大家さんへの担保保証や謝礼が無いことを意味するので、後々お金がかかるかもしれないのが大きなデメリットとなります。
そのため、賃貸借契約書で制約されるのは嫌だ、後々お金を使いたくないという方にはオススメできません。

敷金礼金無しのデメリットについて1つずつ解説していきます。

家賃設定が相場より割高になっている可能性がある

敷金礼金は大家さんにとっては欲しい大切な収入源です。

敷金礼金無しは借りる側の入居者が初期費用を軽減できる分、貸す側の大家さんは収入を得られません。
大家さんは入居者が入退去することで費用発生していることも多いので、敷金礼金はその費用負担を軽減する大切な収入源です。
そのためその分を回収するために毎月の家賃に上乗せされていることもありますので、家賃相場を確認する方が良いです。

賃貸借契約の特約事項設定されている場合がある

敷金礼金無しは大家さんにとっては大切な収入源が無くなることを意味し、その代わり特約事項を付けることもあります。

多いのは短期解約に関する違約金請求です。
賃貸借契約に「賃貸借契約を結んでから〇年未満での退去には家賃〇ヶ月分を違約金として支払う」などのようなものです。

敬遠される要因がある物件がほとんどである

敷金礼金無しの物件自体それ程多くないです。

敷金礼金は大家さんにとっては入居者の入退去にかかる費用を軽減するための大切な収入源です。
それを大家さんが放棄するのはそれなりの理由があるからに他なりません。

・駅から遠い
・トイレとお風呂が別でない
・洗濯機置き場がない
・幹線道路や電車が近くに通っている
・騒音が気になる工場や施設などが近所にある
・床が畳
・モニターがないインターフォン
・お風呂がバランス釜
・日当たりが悪い
・不便な場所にある

敷金礼金無しにまず人気のある物件はありません。
しばらく空き家の物件が大半で、何かしらの住みずらい要因があることがほとんどです。

別名目で計上されているだけのこともある

敷金礼金無しの場合であっても別名目で支払うことになっているだけのこともあります。

例えば、部屋を借りるときに「メンテナンス費用」「保証料」などの名目で支払いを請求されるケース。

また、「退去時にクリーニング費用として〇〇万円を支払う」などの別途費用の特約がある場合もあるので、賃貸借契約を結ぶ際はしっかり確認する方が良いです。

退去時の原状回復費用は結局後から支払うことになる

部屋を借りている間に自ら汚してしまったり、破損させたりしたものは退去時に元に戻す必要があります。

このことを「原状回復費用」と言いますが、一般的には部屋を借りる際に支払った敷金の中から引かれて返金されます。
敷金がないために退去時に支払う必要が出てきます。
ちなみに通常使っていて消耗していく「経年劣化」については費用負担はありません。

大家さんから粗末な扱いを受ける可能性もある

大家さんからすると敷金礼金無しの客はメリットが少ないです。

大家さんからすると人気の物件も人気のない物件もメンテナンス費用はそれほど変わらないでしょう。
そうなると支払いが低額の入居者は大家さんからどう思われるでしょうか。
「少々のことは入居者がして欲しい」と思うのではないでしょうか。

そのため、大家さんによっては要望に対する処理が遅かったり、してくれなかったりということも起きるようです。
例えば本来設備(部屋に元々あって普通では切り離せないもの)に関しては大家さんの費用負担ですが、一向に対応してくれないので実費ですることになるなどです。

同条件の住民が集まり不満が出たりトラブルになりやすいこともある

安い物件には何かしらの理由で支払えない住民が集まります。

特に目立つのは外国人が多い場合、文化の違いによるトラブルです。
また近隣住民による騒音やゴミ出し問題など、生活を乱すような要因が出てくることもあります。

まとめ

今回は敷金礼金無しのメリットとデメリットを中心に紹介いたしました。
以下がまとめです。

『敷金礼金無しのメリット』
・初期費用が安く抑えられる
・初期費用が少なくなる分、少し高い家賃の物件も選択枠に入る
・短期入居に便利
『敷金礼金無しのデメリット』
・家賃設定が相場より割高になっている可能性がある
・賃貸借契約の特約事項が設定されている場合がある
・敬遠される要因がある物件がほとんどである
・敷金部分が、別名目で計上されているだけのこともある
・退去時の原状回復費用は、結局後から支払うことになる
・大家さんから粗末な扱いを受ける可能性もある
・同条件の住民が集まり不満が出たり、トラブルになりやすいこともある

敷金礼金無しはリスクこそありますが、しっかりと見極めればメリットが大きくあります。
物件をしっかり見に行き、不動産屋さんに契約事項などの詳細を確認することや、不安な点や不満な点は不動産屋さんに確認したり、大家さんとの交渉するなどして解消しましょう。
是非検討してみてくださいね。