「人生百年時代」と呼ばれる今の世の中。
昔からある年金制度も徐々に変化が表れてきています。
2022年、4月にも厚生年金制度が変更され、定年を迎える方や60代の人の注目を集めています。
ただ、そういった制度の改正って、その実よくわからないことが多いでしょう。
今回改定された制度は65歳以上で厚生年金に加入している人に関連するものですが、「よくわからない…」と思う方も多いはずです。
ということで今回は、
・65歳以上で働きながら厚生年金を収めるメリットは?
・65歳以上で働きながら厚生年金を収めるデメリットはある?
についてまとめてきました。
「在職定時改定」というものにより、65歳以上で働いていると早い段階で年金支給額をアップできます。
65歳以上で厚生年金に加入して働くとその後の年金支給額が増額するというメリットがありますが、しかし働いたままであると年金が支給されないというデメリットがあります。
質問サイトや大手ニュースメディアサイト、SNSの口コミなどに基づきまとめてきましたので、年金制度改定に興味のある方や60代で働いている方達はぜひ続きをご覧ください。
65歳以上で厚生年金に加入できるようになった?
ついに!年金制度変わったねー!
今まで通り60歳からもらうことも可能だけど、まさかの75歳まで引き上げ??私(26歳)は何歳から受け取れるのだろうか、
そもそも年金自体受け取れるのだろうか、、改めて若いうちからの資産形成って大事なんだなあと気づかされる!#投資初心者 へ伝えたい
— おかねちゃん??初心者向け金融知識 (@unitabetai111) March 30, 2022
老後の生活にはなくては欠かせない年金制度。
原則として年金は65歳から受け取るが一般的です。
希望すればそれより前の年齢で受け取れたり、またそれよりも後の年齢で受け取るようにすることも可能となっています。
元々65歳以上になっても働いているなどの理由で年金支給を遅らせられましたが、2022年4月に年金制度の「在職定時改定」というものが行われました。
この改定は『65歳以上で働きつつ厚生年金を支払っていた時、遅らせた分の増額がすぐに受け取れるようになる』ものです。
元々の制度では65歳以上で働いていて、その途中で年金を支給するように変更しても70歳までは働いた分の増額が反映されませんでした。
しかし今回の改定によって、年金額の再計算がより多く行われるようになり、一定の年齢で年金を受け取る側になると、それまで働いた分がきちんと反映されるようになりました。
またそれ以外の改定では、年金を支給される年齢を遅らせられるのが最大70歳までだったのが、75歳以上にまで引き上げられました。
これによって65歳以上で働いている人は、年金の支給を遅らせた分その成果が年金受取額に影響が出てきます。
65歳以上で厚生年金に加入するメリット
私と同じ等級ですね??
でも私の方が発病歴は早いけど。結婚が早かったせいも在り年金制度が変わった時期だったので。
年金は支給受けてませんけどね、もう数年したら厚生年金をちょっと貰えますけど。奥さん程の額はないですね??まぁ少しまだ軽い仕事はして行きますけど。私は貧乏だけど健康が財産かな— ミッチー (@jMzTDV6wTjjApHj) July 13, 2022
原則65歳から受け取れる年金。
では、65歳以上でも年金を受け取らずに厚生年金を支払い続けるメリットとはなんなのか?
それはずばり、その後に受け取る年金の額がアップすることです。
年金を受け取るのを遅らせれば遅らせる分だけ、厚生年金を払い続ければその後にもらう年金額が増加します。
しかしこれは当然の話で、例えば100歳まで生きる人が年金を65歳からもらうのと75歳からもらうのでは、年金をもらう年数が10年も変わってしまいます。
もし両者のパターンで一年間にもらう年金の額が一緒だったなら、前者の方が合計でより多くの年金をもらうことになってしまいます。
年金は『きちんと払っていれば誰でも同じ額だけもらえる』のを前提しているので、年金を受け取る年齢を遅らせれば、もらわなかった期間の分その後の年金に反映されるのは当然なわけです。
今回の制度改定で、それまで65歳以上で働いていてもその増額分は70歳になってからでないと反映されなかったのが、65~70歳までに年金を受け取るようにしてもその増額分がきちんとすぐに反映されます。
つまり70歳までの何歳まで働くかが、比較的自由に決められるようになりました。
自分の働き方の自由性が出てきたのがメリットということです。
65歳以上で厚生年金に加入するデメリット
75歳まで受け取るのを遅らせられる年金。
では、65歳以上で厚生年金を払い続けておくデメリットとは?
そのデメリットは、働いている期間は年金がもらえないということです。
働きながら厚生年金を払うということは、つまり年金を受け取らないということになります。
年金は元々、『年を取って働くのが難しくなった後に生活費として受け取るもの』ですが、働いているのだから受け取らないのも道理でしょう。
なので厳密にはデメリットとは言えないかもしれませんが、本来受け取るものが受け取れないのがデメリットとなってしまいます。
ちなみにどのくらい働いているかによって年金がもらえないか、または年金が減額されるかが決まっています。
65歳以上で働く場合、月に約46万円以上働くと年金の受取額が減ってしまうようです。
まとめ
老後の生活に欠かせない年金制度。
今回は『65歳以上で厚生年金を支払い続けるとどうなるか』、2022年4月の改定などについてまとめてきました。
○今回のまとめ!○
『65歳以上で厚生年金を支払い続けるメリット』
・「在職定時改定」により70歳までの年で働くのをやめてもすぐに年金が増額される
『65歳以上で厚生年金を支払い続けるデメリット』
・65歳以上で月に約46万円以上働くと年金額が減ってしまう
65歳でまだまだ現役という人は、厚生年金を払い続けてもそう大きなデメリットはないようです。
逆に年金を受け取りつつ働くといったスタイルもアリなようですね。
現在60代で働いている方は今後の生活スタイルの参考にしてみてください。
では、ここまでご覧いただきありがとうございました。