昨今の世の中には名曲があふれています。
数多くの名曲にを優雅に聞きたいという時、その音が出るスピーカーにこだわりたいという方も多いでしょう。
特に重低音の音程にこだわりたい方は、「パッシブラジエーター」という名前を聞いたこともあるかと思います。
ただ、名前を聞いたことがあるだけでは、「それって何?」「どんなメリットがある?」ということが気になるでしょう。
ということで今回は、
・パッシブラジエーターのメリットって?
・パッシブラジエーターのデメリットは?
についてまとめてきました。
パッシブラジエーターはサブウーファーに使われる部品の一種で、低音補強を行う目的で付けるものです。
メリットとしては、低音がクリアに再現されたり風切音が発生しないことがあります。
デメリットにはバスレフ方式のように、共振周波数の調整がパッシブラジエーター式では困難であることです。
質問サイトやSNS、スピーカーメーカーのサイトなどの情報をもとにまとめてきましたので、スピーカーにこだわりがあるという方はぜひ続きをご覧ください。
パッシブラジエーターとは?ウーファーと何が違う?
この投稿をInstagramで見る
まず最初に、パッシブラジエーターとはいったい何なのでしょうか?
その説明の前に、ウーファーと呼ばれるスピーカーがあります。
ウーファーは一般的なスピーカーとは異なり、重低音などの音を再現する時に使われるスピーカーでサブウーファーとも呼ばれます。
そのウーファーでは主に、バスレフボートという部品を使っているものが多いです。
バスレスボードは電気信号を受けて振動し音を放出しますが、この部品の代わりにパッシブラジエーターを使うウーファーもあります。
バスレフボードが電気信号に基づき音を出すのに対し、パッシブラジエーターは空気の振動によって音を出す仕組みです。
それによって、よりクリアに重低音を出すことが可能となっています。
つまりパッシブラジエーターはウーファーに使われる部品のことであり、電気信号で音を出すバスレスボードの代わりに使っているもののことを指しています。
パッシブラジエーターにどんなメリットがあるのかについては、続いての項目をご覧ください。
パッシブラジエーターのメリット
長年愛用したFOCAL/CMSが逝ってしまったので
新たに同じくFOCALのSHAPEをモニタースピーカーに導入しましたよやはりパッシブラジエーターの効果なのか低音域のモタ付きがなくハッキリ聴こえる
解像度が増して小音量で長時間の作業が楽になるな♪ pic.twitter.com/OvywAY9SML
— 稲田昌宏/Alchemy+ (@Alchemy_mazzy) December 17, 2022
パッシブラジエーターは空気の振動によって重低音を再現します。
ではパッシブラジエーターのメリットについて、
・風切音が発生しない
・振動が机に伝わり重低音が増す
の3つを解説します。
重低音をクリアに再現する
パッシブラジエーターの最初のメリットは、重低音をクリアに再現するというものです。
スピーカーの場合、重低音を再現するのは難しいとされていますが、パッシブラジエーターのウーファーを使った場合、その重低音の再現性が増します。
バスレス方式よりも空気の振動を使っているので、より重低音の再現性が強くなっています。
風切音が発生しない
続いてのメリットは風切音が発生しないことです。
バスレス方式のウーファーの場合風切音が発生するというデメリットがありましたが、パッシブラジエーター方式の場合その風切音が発生しません。
風切音が聞こえないことでスピーカーの出す重低音がクリアに聞こえます。
振動が机に伝わり重低音が増す
最後のメリットは振動が机に伝わって重低音が増すというものです。
これは小型のパッシブラジエーター式ウーファーのメリットですが、パソコンなどでそれを使って音楽と聞く時、ウーファーの振動が机に伝わりより重低音が増します。
と、以上がパッシブラジエーターのメリットです。
パッシブラジエーターのウーファーを使うことでより重低音の再現性が増すようです。
パッシブラジエーターのデメリット
最後に、パッシブラジエーターのデメリットにはどんなものがあるの解説します。
パッシブラジエーターのデメリットは、共振周波数の調整が難しいというものです。
パッシブラジエーターはその部品単体で共振周波数が決定しています。
そのため調整などにより共振周波数を変えることはできません。
対してバスレス方式のウーファーは、ダクト内の寸法を変えると、出る音の共振周波数を変えることが可能です。
パッシブラジエーターは細かな調整ができないために、幅広い音を出すのが難しくなっています。
ということでパッシブラジエーターのデメリットは、共振周波数の調整ができないということでした。
重低音の再現性が高い半面、このようなデメリットも出てしまうようです。
まとめ
重低音を出すことのできるパッシブラジエーター。
そんなパッシブラジエーターの特徴や、メリット、デメリットについて解説してきました。
○今回のまとめ!○
・重低音をクリアに再現する
・風切音が発生しない
・振動が机に伝わり重低音が増す
・共振周波数の調整が難しい
パッシブラジエーターの部品が使われたスピーカーを使うことで、重低音が重要な名曲がより再現度が高く聞けるようです。
こだわる人にとっては、そういった細かい部分にまでこだわるのが匠の技というものなのかなと思います。
それら名曲に興味を持った時には、パッシブラジエーターの入ったスピーカーを使ってみましょう。
では、ここまでご覧いただきありがとうございました。
失礼します。